当院の一般皮膚科では、皮膚に何らかの症状があるとされる患者さんについて、幅広く診療を行います。はっきりした皮膚症状のある患者さんはもちろんですが、肌が荒れやすい方、なんとなく皮膚に不快感がある方についても、お気軽にご受診ください。
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湿疹は、皮膚科を受診される患者さんによくみられる病気のひとつです。皮膚の赤み、カサカサ、ブツブツ、水ぶくれ、膿胞、ただれなどの症状がみられ、かゆみを伴うことも多いです。症状が長引くと治りにくくなり痕も残りやすくなりますので、早めに治療を受けることが大切です。なお、湿疹を引き起こす明確な原因は特定できないことも多いのですが、ハウスダスト、花粉、細菌・真菌、薬剤などの刺激に加え、アレルギー体質やアトピー素因、ドライスキンなどが組み合わさって起きることが多いといわれています。治療は、主に薬物療法を行います。皮膚の炎症を抑えるステロイドの塗り薬、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬などが代表的です。
一般的には水虫と呼ばれることが多い皮膚疾患ですが、正式な病名は「足白癬」といいます。これは、カビの一種である皮膚糸状菌(白癬菌)が足の裏や足の指の間などに寄生することで引き起こされます。なお水虫は大きく3つのタイプに分けられます。一つ目は、足の指の皮が剥ける、足の指の間が赤くなっているという症状が起こる「趾間型足白癬」です。二つ目は、小さい水ぶくれが主に足の裏にできる「小水疱型足白癬」です。このタイプの場合、かゆみが出ないこともあります。三つ目は、足の裏や踵が角質化して皮膚表面が硬くなる「角質増殖型足白癬」です。このタイプも、通常はかゆみを伴いません。
感染の原因は、水虫に罹患している人との直接・間接的な接触です。例えば、水虫の人と同じスリッパを履く、足拭きマットを共有するといったことが挙げられます。ただし、白癬菌が皮膚内に侵入して感染するまでに24時間ほどかかりますので、その時間までに付着した白癬菌を洗い流すことができれば感染リスクを減らせます(傷があれば半日程度の時間で感染します)。治療に関していうと、主に外用抗真菌薬を使用します。
イボは、皮膚の小さな傷口などからヒトパピローマウイルスが侵入することで引き起こされます。発症初期の段階では小さくて平べったい感じなのですが、次第に大きくなって1㎝以上のサイズに盛り上がることもあります。お子さんによくみられるのですが、成人期以降に罹患することもあります。よくみられる部位は手足ですが、肘や膝の外傷をきっかけとして発症する場合もあります。治療は、液体窒素などを使用した物理的治療、ヨクイニン内服液や抗ウイルス外用薬などを使用した薬物療法を行います。
やけどは、熱湯や料理油、ストーブの炎など、主に高温の熱刺激によって起こります。なお、やけどは損傷の度合によってⅠ~Ⅲ度に分類されます。軽症なやけどは「Ⅰ度熱傷」であり、皮膚の表皮にあたる部分のみが損傷しています。主に皮膚の赤み、ヒリヒリとした痛みなどがみられます。「Ⅱ度熱傷」は、表皮~真皮にまで損傷が及んでおり、ヒリヒリした痛み、水ぶくれなどがみられます。比較的に深い「深達性Ⅱ度熱傷」の場合は、真皮深層にまでやけどによる損傷が達しているので、瘢痕が残ることもあります。一番ひどい「Ⅲ度熱傷」は、皮膚のすべてが損傷され、神経までダメージを受けているので、痛みは生じないことが多いのです。治療には1か月以上が必要になり、傷跡も残ることが多いです。