大規模の病院では、消化器内科や循環器内科、泌尿器科、皮膚科など、いくつもの診療科に分けられています。しかし、地域の医療機関では、そのような診療科での専門的な診療に先立ち、患者さんの全身的な症状を見極め、基本的な診療を行うことが大切となります。一般内科は、診療範囲を特定の専門領域に限定することなく、日常生活の中で生じる風邪やインフルエンザ、頭痛、喉の痛み、腹痛、動悸、息切れなど、幅広い体調変化の治療を最初に担当する診療科です。
風邪症候群による発熱や息苦しさ、消化器疾患による腹痛や下痢、循環器疾患による胸痛や動悸など、はっきりとした症状が出ている時はもちろんのこと、「調子が悪いのだけれど、どこが悪いのかはっきりしない」というような曖昧な場合も、お気軽に当院をご受診いただければと思います。「恥ずかしい」とか「悪い気がする」とか「迷惑かしら」などと考えず、遠慮せずにお越しください。
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風邪症候群は、ウイルスや細菌などの病原体が鼻から喉、気管の入り口にかけて侵入することで引き起こされます。発症すると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、痰、頭痛、発熱、嘔吐、下痢など、様々な症状に悩まされます。通常であれば、およそ1週間以内で症状は改善しますが、高齢者や基礎疾患を有する患者さんの場合、風邪をこじらせて肺炎になってしまい、入院治療が必要になることもあります。
なお、高熱の場合、一般的な風邪症候群ではなく、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の可能性もあります。当院では感染症予防対策という面から、熱や咳などの症状がある患者さんについては、「発熱外来」で対応しております。詳しくはこちらをご覧ください。
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